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同人サークルをやっていると、コミュニティは機械か車のようだと、しみじみ思います。活性化させるためには、エンジンや、歯車や、繋ぎ止めるためのネジ、滑らかに動かすための油、他にも色々なパーツが、ほどよいバランスの上に組み合わされなくてはならないのだと。
それらの設計をうまくまとめあげるバランス感覚の良い人が、この同人世界にもごく稀にいます。人間関係を感覚的に築いていく人のことです。バランス感覚の良い人には、その人なりの人間関係構築メソッドが存在するのかもしれませんが、形がないものの良い悪いを決めるのは感覚的な部分ですから、私からは一種の才能のように見えます。
けれどバランス感覚の良い人も、バランス感覚が良いというだけで、自分が座る椅子は自分で作っている。同人サークルをやっていると、そういうことにも気がつきます。趣味が合えば当然話も合うし、当然仲良くなれる…わけではなく、それぞれ生きてきた環境で、培ってきたそれぞれの価値観の上にコミュニティがあり、それぞれが噛み合わさって初めて動き出す、蔑ろにするとすぐに錆びついてしまうので、たまにエンジン点検をして、油をさして、ネジを締めて、みんなでコミュニティを動かし続けていく。バランス感覚の良い人は、その調整が上手い人というだけで、それは才能の一種であると同時に、努力の一種とも言えるのではないでしょうか。
人の生活では、仕事もプライベートも関係なく、ひとりではできないことがたくさんあります。コミュニティとは、ある日突然築き上げられるのではなく、助け助けられ、与え与えられの繰り返しで出来ていくものです。それを蔑ろにしてきた人が、他人を「派閥」「横のつながり」「コネ」と乏し、自分が仲間外れにされたと駄々をこねるのは、見ていて美しくないですね。絵が描ければ、歌が歌えれば、顔が良ければ、大手サークルになれば、人間関係構築の努力をしなくていいなんてことはありません。
自分の人生の主役は自分ですが、世界は自分のために回っているわけではありません。世界に、腰掛ける椅子を置きたいなら、自分で作るしかないのですね。
#いいねの数だけ好きな曲を紹介する
1 The Smashing Pumpkins - 1979
ぼくの名前はスマパン大好きマン!
この曲は架空の1979年を懐かしみたい時に聞きます。「1979年の空気おいしーーーーーーーーーー!」と、感じたこともない1979年の大気のにおいが嗅げる貴重な1曲。
ボーカルが特徴的なバンドが好きです。同様の理由でThe Strokesにもとてもハマった。機会があれば後述します。
2 斉藤和義 - アゲハ
最初に聞いた感想は「32歳なんてずっとずっと先だな~」。
曲と一緒に歳を取っていけるのが楽しくて、人生通して聞きたい曲です。欲を言うと78歳分くらいまで作ってほしかった。
3 GOING UNDER GROUND - かよわきエナジー
普通に10曲選んだらゴーイングで6曲くらいは埋まってしまう。それくらい好きで個人的な思い入れも一番あるバンド。
言いたいことがありすぎて逆に何も言えないです。
4 APOGEE - Heart of Gold
APOGEEは音源の良さ以上に、ライブで映える楽曲が多いのが魅力。
音源で65点くらいだったのに、ライブで聞いたら120点になった…みたいなことが多々あるバンドです。
ボーカルの永野氏は今、超売れっ子CMソングライターで、バンド活動をやっていなくとも彼のソロ新曲をガンガン聞けるのは、ファンとしてはハッピーです。
5 Fantastic Plastic Machine (FPM) - Why Not?
初めて聞いたとき、それまで全然聞いたこともないような音楽で、びっくりした覚えがある。
今聞いても全然古さ感じないな…すごいな…と聞くたび思うのと、MVのコンセプトやっぱりよくわかんないな…すごいな…と見るたび思う。
6 Kylie Minogue - Get Outta My Way
ぼくの名前はカイリー・ミノーグ大好きマン!
かわいい声でセクシーに優しく歌うタイプの楽曲も好きだけど、このバリバリに歌い上げる感じがたまらない。
収録アルバムの『Aphrodite』 どちゃくそに聞いています隙あらば聞く。
表題曲の「Aphrodite」は落ち込んだ時に聞くとカイリーが高らかに「I am the only one!!!!!!」と歌いきってくれて元気出ます。もうアルバム単位で買おう。
ちなみにYasutaka Nakata RemixもあるからYSTK信者はこっちも聞いてくれよな!
7 小田和正 - ラブ・ストーリーは突然に
歌詞中に「ラブ・ストーリーは突然に」どころか「ラブ」も「ストーリー」も「突然」も一切入れない。
一曲分の歌詞まるごとでラブ・ストーリーを作っちゃってるところがやばい。
1991年の時点で、すでに風になって君を包んでるところもやばいし。
8 SURFACE - Route3
「不可能って思うから全部不可能」
「不完全と思うなら完全になりましょう」
「不条理って思うなら噛みついちゃえば」
好きな曲というよりは、座右の銘に近い。
SURFACEは人生のターニングポイントになるような楽曲を多く作っていて節目節目で聞けるのも素晴らしい。SURFACEは人生。
9 Two Door Cinema Club - I Can Talk
アッオッアアオッアッオッアアオッアッオッアアオッアッオッアアオッアッオッア ヘイヘイ!
TDCCのボーカル、なにげにロンドン五輪の山場のところでソロで歌っていたので、テレビ中継でずっとボーカルをガン見してた。この『Tourist History』ってアルバム全部まるっとおすすめです。
10 ゆな・えり from STAR☆ANIS - ダンシング☆ベイビー
ドゥル~ドゥール~ドゥール~ドゥール~ドゥル~ドゥール~ドゥール~ドゥール~
ドゥル~ドゥール~ドゥール~ドゥール~ドゥル~ドゥール~ドゥール~ドゥール~
(チャッチャチャッチャッチャッチャッチャチャッチャッチャッ) ドン ポコポポポポ ポポン
テ~テレテ~レテレレ~レ~テ~テ~テレレ~レ~テレレレ~
(ドゥル~ドゥール~ドゥール~ドゥール~ドゥル~ドゥール~ドゥール~ドゥール~)
(チャカポコチャカポコチャカポコチャカポコチャカポコチャカポコチャカポコチャカポコチャカポコチャカポコ)
テ~テレテ~レテレレ~レ~テ~テ~テレレ~レ~ ポポンスポポポンポン
(ドゥル~ドゥール~ドゥール~ドゥール~ドゥル~ドゥール~ドゥール~ドゥール~)
(チャカポコチャカポコチャカポコチャカポコチャカポコチャカポコチャカポコチャカポコチャカポコチャカポコ)
っていう部分が好きなんですけど、全然伝わらないところが輪をかけて好き。
ダン☆ベのinstはあと何年で聞けるだろう…。
11 岡村靖幸 - 聖書(バイブル)
☑同級生だし
☑バスケット部だし
☑実際青春してるし
☑背が179!!
iTunesの試聴が序盤のポエムで終わって、曲が一切流れてこない。良いと思います。
曲はギターがかっこいい。
12 livetune adding 中島 愛 - Transfer
女の子のかわいめの声にゴリゴリの低音が被さる音楽が好き。
素人耳なのであれですけど、まめぐちゃんの発音は母音がはっきりしてないというか。 "か"(Ka) も (Kya) 寄りだったり、 "だ"(Da) というより (Dha) …???少し英語っぽく聞こえる歌声が声優さんとしてはめずらしくて、それでも声優さんだけに歌詞がきちんと聞き取れるところが、すごい、いいとこどりだなー!って思う。
13 100s - Honeycom.ware
「全日本メジャーバンドなのに何言ってるかわかんないボーカル選手権」が存在したら間違いなく上位に食い込むと思います。
14 電気グルーヴ - Cafe de 鬼(顔と科学)
ここから数曲はMV込みで好きな曲。ようじょ時代からスペースシャワーTVが1日垂れ流されるような環境で育っており、MV文化はとても身近に感じます。
個人的に、特にインパクトあったMVが、SUPERCARの「BE」とこれです。この2曲はそれぞれ発売(発表)当時に見ない日無いくらい流れていたし、トラウマと言っていい。だっちゅーの!ゲッツ!
MVも売ってるぽい。
15 The Killers - Mr. Brightside
FMラジオをたくさん聞いていた頃、ラジオから流れてきて好きになった曲。
2004年の曲なんだけど、MVのあからさまな合成っぽさとか、謎のストーリー仕立てとか、衣装の雰囲気なんかにも80年代90年代の空気を感じて好き。
16 Aerosmith - Jaded
一番好きなMV。衣装、小道具、セット、演出の作りこみ感が完璧。MVもここまでやるともはや映画。
演出のちょっとやりすぎてるくらいのクドさも好き。スティーブンタイラーの大きなお口も最高です。
17 Sigur Rós - Hoppípolla
Sigur Rósは、もっと好きな曲あるけど、HoppípollaのMVが素敵。あとタイトルが読めない。
ほ…ほっぴぽ…ら…
これ単曲でも良いけど、アルバム『Takk...』は通しで聞いてそれぞれの良さがより際立つと思います。
18 サニーデイ・サービス - 恋におちたら
この曲を聞くと「恋に落ちたときの気持ち」みたいなものが湧いてくるんだけど、それは必ず「片思いのときの気持ち」で、恋人同士を思いあう感じではない。
なんでかなぁって歌詞をよく聞くと、この曲の歌詞は予想(妄想)と願望だらけで、結果どうなったというフレーズがひとつもないんです。
だれかと話したくて外に出るとか、レモンの花を君に見せたいとか、しまいには「昼にはきっと君と恋に落ちるはず」(断定)と、ウキウキのメロディにのせて歌う曲です。
ポエティックな美しさに見え隠れする変態性が好き。